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ハウルの動く城(2004/日本)

ハウルの動く城(2004/日本)_b0050473_22551037.jpg宮崎駿監督は、ほとんどの作品の中で風がサワサワ通る草原を描いているけど、midori色が自然界にあるmidori色じゃないと思う。
色の設定はいつもと同じだと思うけど、その色が更に無機質化合物的で、空の色も固いプラスチックのようなao色に感じ、全体的に自然界にありえない色であふれていたと思う。
物語も普通の認識や理論を超えて摩訶不思議。
魔法でおばあちゃんにされてから元気になった恋するソフィー,美しさにこだわる魔法使いのハウル,
一途なカブ頭の案山子,ブヨブヨで醜い荒地の魔女。
不気味な戦闘機,燃える町,得体の知れないダークなモノ達。そして動くガラクタの城。
何やかんやといって、ジブリ作品の中で一番好きかもしれない『負(マイナス)』の色濃いお話。

監督・脚本:宮崎 駿   原作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ   音楽:久石譲
声の出演:ジーン・シモンズ,エミリー・モーティマー,クリスチャン・ベール,
       ローレン・バコール,ビリー・クリスタル,ジョシュ・ハッチャーソン

レンタルしてきたDVDをつけたとたん、日本語が似合わないなと思ったので
すぐに英語バージョンにして観たのが良かったような気がする。

で、どうして『負(マイナス)』が色濃く感じたかというと、見かけにこだわっていて心をなくしていたハウルが、ソフィーに会って「はじめて守りたいと思うヒトができた」と言って、またタタカイに行ってしまったのは、愛を描いているようでタタカイを描いている、
老いたものの醜さと傲慢さと若さへのノスタルジーを描いていると思ったからで、
そんな中で宮崎アニメの必須アイテム溌剌として元気な恋する女の子が均衡を保っていた。

  by ruiji3 | 2006-03-14 22:55 | Asian Movie

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