メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(2005/米・仏)
友との約束を果たす為、男が取った行動は狂気的で、もはや友情を超えてます。
***ストーリー***
テキサス州の国境に近い荒れ地で、メキシコ人カウボーイ メルキアデス・エストラーダの死体が見つかり、友人ピート(T・L・ジョーンズ)は、深い悲しみに襲われながらもある約束を思いだす。
『俺が死んだら、故郷ヒメネスに埋めてくれ』
メルキアデスが国境警備隊員のマイク(B・ペッパー)に殺されたことを知ったピートは、マイクをを強引に拉致して、彼に無理矢理メルキアデスの死体を担がせ、メキシコヘの旅に出発するのだが、、、。
(goo映画から引用)
約束とはいえ、腐臭がする死体を運ぶピート。
どうしてそうまでして約束を果たそうとするのか、
最後まで語られないのが逆に「うーーーむ」と考えさせられる展開であった。
メルキアデスが故郷に残してきたと言う家族の事を、ピートは自分の事のように思っていたような気がして、ピートにとってメルキアデスの死は、自分が持ち得なかった最愛の『家族』をも亡くしてしまったような寂しさをもってしまったのだろうか。
旅の終盤、ほとんど遊びでつきあっていたテキサスに住む亭主持ちの女に「結婚してくれ」と電話で懇願したピートなのだが、とてもせつないシーンで
『家族』を持つことの最後の切羽詰った思いの現われなのかもしれない。
そして日々安穏と暮らし誤ってメルキアデスを銃で殺してしまったピートだが、
この奇妙な旅で出会った人々との僅かながらの交流は、それまでの生活では体験し得なかったことで、砂漠や荒涼とした土地でピートに命を救われ、ピートに恐怖を覚えながらも、
着いていかざる得なかったマイクの感情は、ハイジャック犯に奇妙な連帯感を持った乗客の心情にも似ていて、人間の感情は摩訶不思議。
最後のピートの後姿と、その後姿をみて思わず言ってしまったマイクの台詞には、
実は単に狂気的な男の友情とは言えない『何か』があるのでありますね。
監督:トミー・リー・ジョーンズ
製作総指揮:リュック・ベッソン/ピエール=アンジェ・ル・ポーガム
脚本:ギジェルモ・アリアガ 音楽:マルコ・ベルトラミ
出演:トミー・リー・ジョーンズ/バリー・ペッパー/ドワイト・ヨアカム/ジャニュアリー・ジョーンズ/
メリッサ・レオ
コーヒーの宣伝そのままな感じのトミー・リー・ジョーンズの茫洋とした雰囲気と、
ストイックな面持ちのバリー・ペッパー。何よりです。
***ストーリー***
テキサス州の国境に近い荒れ地で、メキシコ人カウボーイ メルキアデス・エストラーダの死体が見つかり、友人ピート(T・L・ジョーンズ)は、深い悲しみに襲われながらもある約束を思いだす。
『俺が死んだら、故郷ヒメネスに埋めてくれ』
メルキアデスが国境警備隊員のマイク(B・ペッパー)に殺されたことを知ったピートは、マイクをを強引に拉致して、彼に無理矢理メルキアデスの死体を担がせ、メキシコヘの旅に出発するのだが、、、。
(goo映画から引用)
約束とはいえ、腐臭がする死体を運ぶピート。
どうしてそうまでして約束を果たそうとするのか、
最後まで語られないのが逆に「うーーーむ」と考えさせられる展開であった。
メルキアデスが故郷に残してきたと言う家族の事を、ピートは自分の事のように思っていたような気がして、ピートにとってメルキアデスの死は、自分が持ち得なかった最愛の『家族』をも亡くしてしまったような寂しさをもってしまったのだろうか。
旅の終盤、ほとんど遊びでつきあっていたテキサスに住む亭主持ちの女に「結婚してくれ」と電話で懇願したピートなのだが、とてもせつないシーンで
『家族』を持つことの最後の切羽詰った思いの現われなのかもしれない。
この奇妙な旅で出会った人々との僅かながらの交流は、それまでの生活では体験し得なかったことで、砂漠や荒涼とした土地でピートに命を救われ、ピートに恐怖を覚えながらも、
着いていかざる得なかったマイクの感情は、ハイジャック犯に奇妙な連帯感を持った乗客の心情にも似ていて、人間の感情は摩訶不思議。
最後のピートの後姿と、その後姿をみて思わず言ってしまったマイクの台詞には、
実は単に狂気的な男の友情とは言えない『何か』があるのでありますね。
製作総指揮:リュック・ベッソン/ピエール=アンジェ・ル・ポーガム
脚本:ギジェルモ・アリアガ 音楽:マルコ・ベルトラミ
出演:トミー・リー・ジョーンズ/バリー・ペッパー/ドワイト・ヨアカム/ジャニュアリー・ジョーンズ/
メリッサ・レオ
コーヒーの宣伝そのままな感じのトミー・リー・ジョーンズの茫洋とした雰囲気と、
ストイックな面持ちのバリー・ペッパー。何よりです。
by ruiji3 | 2007-02-23 22:50 | American Movie