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カジノ(1995/米)  デ・ニーロ VS スコセッシ

カジノ(1995/米)  デ・ニーロ VS スコセッシ_b0050473_045094.jpgオープニングは、デ・ニーロ扮するエースの独白で始まり、いきなり車の鍵を回したとたん車が爆発。
J.S.バッハのマタイ受難曲(第78曲=合唱:われら涙もてうずくまり)が流れ、ギャング映画にバロック音楽は
常套手段とは思うものの、
やっぱり上手いな、スコセッシ監督。

デ・ニーロと共演のジョー・ペシの役は、『グッドフェローズ』の流れをそのまま引き継いだような役柄で、ギャングが牛耳るカジノの表と裏を描いている作品。
いやはや、二人とも相変わらずの極道なギャングぶりデス。

そして、デ・ニーロの妻ジンジャーを演じたシャロン・ストーン姐さんがとにかくゴージャス!
羽振りのいい女ハスラー・ジンジャーは、昔の男が忘れられないバカな女なわけで・・・。
昔の男っていうのが、女を食い物にする最低のヤツなのに、贅沢三昧の暮らしを約束してくれてるエースの妻として大人しくいればいいものを・・・。後半、必死なジンジャーをみていると、
「最後まで面倒みるのが男だろ!」と画面のデ・ニーロ・エースに文句をつけそうになっちゃったけど、結局、イタリア・ブランドの血が流れていない成り上がりは、何もかもが利害関係で身を固めるしかない博打うちの性をぬぐいきれないのでしょうか・・・。

監督:マーティン・スコセッシ  原作:ニコラス・ピレッジ
脚本:ニコラス・ピレッジ/マーティン・スコセッシ
音楽:ロビー・ロバートソン
出演:ロバート・デ・ニーロ/シャロン・ストーン/ジョー・ペシ/ジェームズ・ウッズ/
    ドン・リックルズ

ということで、スコセッシ監督によるデ・ニーロの出演映画は、これで8作目。

カジノ(1995/米)  デ・ニーロ VS スコセッシ_b0050473_053020.jpg◆ 1973 ミーン・ストリート
◆ 1976 タクシードライバー
◆ 1977 ニューヨーク・ニューヨーク
◆ 1980 レイジング・ブル
◆ 1983 キング・オブ・コメディ
◆ 1990 グッドフェローズ
◆ 1991 ケープ・フィアー 
               ◆ 1995 カジノ

こうして作品を並べてみると、デ・ニーロが扮する役は、
神経逆なでする友達になりたくない男がほとんどで、性格的に破綻したタイプがほとんど。
もはやデ・ニーロがお得意とする役柄でありますね。
作品自体も粘着質で陰鬱な作品が多く、DVDを買って何度も繰り返し観たいと思う作品はないし(トラヴィスとサックス奏者の男前デ・ニーロはいいかもしれない・・・←ミーハーですから)
一般受けする大ヒット作というわけでもないけれど、クールで渋くて一筋縄ではいかない作品が多いな。
『タクシードライバー』以降、ありきたりの作品ではファンは満足してくれないと思うので、
最近、この二人のコンビで映画が作れられていないのは、なんとなくわかるような気がする。

カジノ(1995/米)  デ・ニーロ VS スコセッシ_b0050473_07289.jpgスコセッシ監督の次回作は、
香港映画の金字塔『インファナル・アフェア』の
リメイク版『ディパーテッド
こちらによると全米公開が今週の金曜日(10/6)になっていて
日本でも、来年のお正月公開予定!!!

さてさてどんなもんだか、、、こりゃ楽しみ。

  by ruiji3 | 2006-10-02 00:20 | De Niro Movie

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